
第8回「学びの会」開催のご報告 講義動画期間限定で配信します。(10月20日まで)
AIは、人間を置き換えるためではなく、人間を支えるためにある
8月22日(土)、筑紫丘高校視聴覚教室にて、第8回「学びの会」を開催しました。今回の講師は、筑紫丘高校39回生で、九州工業大学大学院 生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 教授の柴田智広先生。
「AIは、人間を置き換えるためではなく、人間を支えるためにある ― 超高齢社会における Human-centered Physical AIの社会実装 ―」と題して、ご講演いただきました。
当日は、同窓生に加えて、在校生や保護者など、会場とYoutubeでのライブに、多数の皆さまにご参加いただきました。オンラインでは国内各地はもちろん、デンバーやシアトルなど海外からの参加も。質疑応答では海外の参加者からの質問にもお応えいただきました。
筑紫丘高校を起点に、世代も地域も、そして国境も越えて「学び」がつながる時間となりました。
<超高齢社会の課題に、AI・ロボットは何ができるのか>
日本が世界に先駆けて直面している超高齢社会。
介護や医療の現場では、人手不足や介護する側の負担など、さまざまな課題が深刻になっています。
柴田先生からは、AIやロボットによって単に人の仕事を効率化・自動化するのではなく、人間の尊厳や生きがい、主体性を大切にしながら、人を支える技術を社会に実装していく「Human-centered Physical AI」という考え方について、研究事例を交えながらお話しいただきました。
最先端のAI・ロボット研究というと、難しい技術の話を想像しがちですが、講演の中心にあったのは常に「人」でした。介護する人、介護される人、家族、医療・介護に携わる人―。
「技術的に何ができるのか」だけではなく、その技術が本当に人の幸せにつながっているのか、社会に受け入れられるものになっているのかを考えることの大切さが伝わる講演でした。
AIやロボットを社会課題の解決につなげ、その解決策を世界へ展開していくという、日本のこれからの可能性についてもお話しいただきました。講演の最後に示された「AIには何ができるのか?ではなく、私たちはAIに何をさせたいのか?」という問いはAIの進化が加速し、私たちの仕事や暮らしにも急速に入り始めている今だからこそ、非常に印象に残るメッセージでした。

<参加者の声>
終了後のアンケートからは、介護を身近に経験された方や、さまざまな分野で活躍する参加者、それぞれの立場から多くの感想が寄せられました。
「フィジカルAIについてよくわかっていなかったので、とても面白かったです。」
「AIには何ができるのか?ではなく『私たちはAIに何をさせたいのか?』という締めのメッセージがとても腑に落ちました。」
「AIがまだ遠い存在だった私にとって、最先端の手応えある内容でした。『AIは人間を支えるためにある』ことを軸に、今後もAIに向き合っていきたいと思います。」
「筑高同窓生が、まさに今直面している社会課題の解決に最先端で取り組んでいることを知り、大変誇らしく思いました。」
また、「こうした話をぜひ在校生にも聞いてほしい」「文理選択や進路選択を考える高校生にも参考になるのでは」といった声もありました。

<筑高から、世代と世界をつなぐ「学びの場」へ>
「学びの会」は、さまざまな分野の筑高同窓生のお話を通して、世代や地域を越えて、ともに学び、新しい視点やつながりを生み出していく場です。今回も、最先端のPhysical AIというテーマから始まりながら、介護、医療、働き方、教育、そして「人間らしく生きるとは何か」へと話題が広がる、まさに「学びの会」らしい時間となりました。
柴田智広先生、貴重なお話をありがとうございました。
そして、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
■講演動画のアーカイブを1週間限定 (10月20日まで)で公開します。 以下をクリックして視聴ください。
You Tube 8月22日AIは、人間を置き換えるためではなく、人間を支えるためにある ― 超高齢社会における Human-centered Physical AIの社会実装 ―
■講演スライド
こちらからご覧頂けます。
■NHKハートネットTVの放送については、こちらのNHK ONE のリンクよりご覧ください。
(後半に柴田先生の特集「つなぎ人」があります。)
フクチッチ (86)福祉機器 後編 | ハートネットTV | NHK
■柴田先生の研究室
https://www.brain.kyutech.ac.jp/~tom/ja/
■スマートライフケア共創工房
介護機器の実験、体験ができる。10名程度での見学可能
https://www.mhlw.go.jp/kaigoseisansei/ns/lab/page/l0008.html
■次回の「学びの会」は2027年2月27日(土)32回生で東急株式会社社長の堀江正博氏にご講演いただきます。どうぞご期待ください。
筑紫丘高校同窓会 研鑽委員会